2011.2.10
現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
写真はフクジュソウの花、ユキワリイチゲの花、コウヤボウキの実です。
フクジュソウはキンポウゲ科フクジュソウ属の多年草です。旧暦の元旦の頃に開花することから、おめでたい花として福寿草(ふくじゅそう)の名がついたと言われています。正月の床飾りとされ、かつては元旦草とも呼ばれました。美しい花ですが、花弁のように見えるのは萼片です。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
ユキワリイチゲはキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。晴れた日には、薄紫の花が開いているのを見ることができます。花弁のように見えるのはがく片です。落葉樹の葉が開く前の日光を受けて咲く春植物の先駆けです。今年は武蔵野植物園では数えるほどしか見られませんが、路傍植物園ではまとまって10輪程見られます。
コウヤボウキはキク科コウヤボウキ属の落葉小低木です。木とは思えないほど背は低いです。高野山でこの木の枝を集めて箒として使ったことから、この名前が付けられました。薄いピンクの花は昨年は11月初旬から約1か月の間見られました(写真は2009.11.5の見頃情報を参照)。武蔵野植物園の小道にあります。
〔樹木〕
(咲き始め)アセビ、ウグイスカグラ、シロヤブツバキ
(花の見頃)ハンノキ、ヤブツバキ
(実の見頃)アオキ、カラタチバナ、コウヤボウキ、センリョウ、ネムノキ、マンリョウ、ムクロジ、ヤブコウジ
(紅葉)クサイチゴ、サネカズラ、ヤブコウジ
〔草〕
(咲き始め)セツブンソウ、ユキワリイチゲ
(花の見頃)カンアオイ、フクジュソウ
(実の見頃)カラスウリ、ジャノヒゲ、ノシラン、ヒメガマ、ムサシアブミ、ヤブラン
(紅葉)アカフユノハナワラビ、オオハナワラビ、キランソウ、ショウジョウバカマ、スイバ、ダイコンソウ、トラノオスズカケ、ヤマルリソウ、ラショウモンカズラ