2013.2.20
生物記録情報
現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
写真はモクレイシの花、草本の若葉、コナラをめぐる観察です。
モクレイシはニシキギ科モクレイシ属の常緑低木で、暖帯林に生えます。モクレイシという名は、実が割れて赤い仮種皮が見えるのが、ツルレイシ(ニガウリのこと)の赤い種子に似ている木という意味から付けられました。雌雄異株で、園路から見えるのは雄株で実を見ることはできません。展示ホールから路傍植物園を進むとすぐ右手に、さらに進むともう1本見られます。
枯れ草を刈った林床や草はらに若葉が地面に顔を出しているのが見られます。バイモ、キンミズヒキ、ヨモギ、トモエソウ、キツネノカミソリ、アマナなどです。
コナラはブナ科コナラ属の落葉高木です。武蔵野の雑木林を構成する代表的な樹木で薪や炭などに利用されてきました。園内各所で多く見られます。秋に堅果、おなじみの「ドングリ」をたくさん落としますが、すでに芽生えが見られます。皮が割れて根が地中に張り出しています。また、葉を落とした枝には思わぬ発見もあります。使用されたのか、カラスの巣がありました。
〔樹木〕
(咲き始め)アセビ、シロヤブツバキ、マンサク、ヤブツバキ
(花の見頃)モクレイシ
(花そろそろ終わり)サザンカ、ハンノキ
(実の見頃)カラスザンショウ、シロミノマンリョウ
(紅葉)クサイチゴ、サネカズラ、スイカズラ、センリョウ
〔草〕
(咲き始め)フキ
(花の見頃)セツブンソウ、フクジュソウ、ユキワリイチゲ
(実の見頃)キチジョウソウ、ジャノヒゲ、ノシラン、ムサシアブミ、ヤブラン
(紅葉)アカハナワラビ、オオハナワラビ、キランソウ、ショウジョウバカマ、スイバ、ダイコンソウ、トラノオスズカケ
動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
カマキリ類…オオカマキリ卵鞘、ハラビロカマキリ卵鞘
アブ類…ホソヒラタアブ
〔鳥類〕ハシブトガラス、シメ、ウソ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、モズ、ヒヨドリ、ウグイス、シロハラ、ジョウビタキ、アカゲラ、コゲラ、ノスリ、カルガモ、キジバト