2012.6.13
現在の自然教育園内の主な生物の見頃情報をお知らせします。
写真はムラサキシキブの花、ホタルブクロの花、ガクアジサイの花です。
ムラサキシキブはクマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木です。名前のいわれは紫色の美しい実が源氏物語の作者・紫式部を連想したとされたことからです。実の写真は2011.11.23の植物見頃情報をご覧ください。現在、ピンク色のかわいらしい花が盛りとなっています。園内各所で見られます。
ホタルブクロはキキョウ科ホタルブクロ属の多年草です。草地や道ばたなどに生え、大きな釣り鐘状の花を下向きに咲かせます。名前は「ホタルを入れておく袋」という意味で、ちょうど開花時期に発生するホタルを持ち帰って遊んだのでしょうか。花の色は白から赤紫色まで変異があります。水生植物園で白色に赤紫色の斑点のある花が見られます。
ガクアジサイはユキノシタ科アジサイ属の落葉低木です。日本原産で関東・東海地方の海岸線に自生します。ガクアジサイの「ガク」とは、中心部に集まった両性花を取り囲んだ白い大きな装飾花を額縁に見立てたことに由来します。先に咲き始めた同じ仲間のヤマアジサイに比べると、花はより大型で、葉に光沢があります。ガクアジサイの花は武蔵野植物園と水鳥の沼付近で見られます。
〔樹木〕
(咲き始め)アカメガシワ、ケンポナシ、ヤブニッケイ
(花の見頃)エビヅル、ガクアジサイ、テイカカズラ、ナワシロイチゴ、ネズミモチ、ムラサキシキブ、ヤマアジサイ
(花そろそろ終わり)ハマクサギ
〔草〕
(咲き始め)イヌヌマトラノオ、ケキツネノボタン、ツユクサ、ネジバナ、ノカンゾウ、ヤブレガサ
(花の見頃)アイイロニワゼキショウ、アサザ、オオチドメ、クガイソウ、クサノオウ、クサフジ、コナスビ、コモチマンネングサ、ツメクサ、ドクダミ、ナガバハエドクソウ、ニワゼキショウ、ハンカイソウ、ヒメジョオン、ホタルブクロ
(花そろそろ終わり)オオバコ、カモジグサ、クララ、シロツメクサ、スズメノカタビラ、トウバナ、ノハナショウブ、フトイ、ヤマブキショウマ
見られた昆虫、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
チョウ類…モンシロチョウ、キチョウ、コミスジ、ヒカゲチョウ、ヒメジャノメ、イチモンジセセリ、キマダラセセリ、ヤマトシジミ
トンボ類…オオシオカラトンボ
キリギリス類…ヒメギス
アブ類…ホソヒラタアブ、アシブトハナアブ
ハチ類…クマバチ、コマルハナバチ、セグロカブラハバチ(ニホンチュウレンジから訂正)、アカスジチュウレンジ、ハラアカマルセイボウ
ハエ類…
カメムシ類…アメンボ
甲虫類…ナミテントウ
〔鳥類〕
ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、アオサギ、カルガモ、キジバト、ドバト
〔両生爬虫類〕クサガメ、ウシガエル、ミスジマイマイ、カナヘビ
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ