2014.8.21
生物記録情報
現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
写真はセンニンソウの花、オオヒナノウスツボの花、サネカズラの花です。
センニンソウはキンポウゲ科センニンソウ属の多年草です。水生植物園と中央湿地の間の道の、中央湿地側のヤマブキにからみ、美しい白い花が咲いています。「仙人草」という名は、実につく長い白毛を仙人の髭に見立てたものです。また、茎を折ったり葉をちぎったりすると、汁でかぶれます。
オオヒナノウスツボはゴマノハグサ科ゴマノハグサ属の多年草です。長い変わった印象の名前です。漢字で「大雛の臼壷」と書きます。これは特徴のある花の形からつけられた名前で、まるで餌をねだる雛が口を開いているように見えることからです。日当たりの良い所を好み、武蔵野コースで見られます。
サネカズラはマツブサ科サネカズラ属のツル性の常緑木本です。サネカズラとは、「実葛」の意で、秋になると美しい実をつけることが名前のいわれです。(2013.10.17の生物記録情報をご覧ください。)実ばかりが目立つようですが、花もなかなかかわいらしいです。別名はビナンカズラです。昔、どろどろした樹液を水で薄め、ヘアトニックのようにして使っていたことから、美男葛(びなんかずら)の名がつきました。園内各所で見られます。
〔樹木〕
(咲き始め)ヤマハギ
(花の見頃)アオツヅラフジ、エビヅル、キジョラン、サネカズラ、タマサンゴ、ノブドウ
(花そろそろ終わり)クサギ、クズ
〔草〕
(咲き始め)ウリクサ、カナムグラ、カリガネソウ、ケチヂミザサ、ゲンノショウコ、シュウブンソウ、シラヤマギク、シロバナサクラタデ、トダシバ、ナンバンギセル、ノブキ、ヒヨドリバナ、ホナガイヌビユ、モミジガサ、ヤマハッカ、ヤマホトトギス
(花の見頃)アキカラマツ、アズマカモメヅル、アブラガヤ、アマチャヅル、イノコヅチ、オオヒナノウスツボ、オニドコロ、オヒシバ、ガンクビソウ、キツネノカミソリ、キツネノボタン、キツネノマゴ、キンミズヒキ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、コメヒシバ、コヤブタバコ、シロネ、シロバナキツネノマゴ、スズメノヒエ、センニンソウ、ソクズ、タカサブロウ、ツユクサ、ツリガネニンジン、トラノオスズカケ、ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ、ヌスビトハギ、ノシラン、ハグロソウ、フシグロセンノウ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ママコノシリヌグイ、ミソハギ、メヒシバ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ヤマノイモ、ユウガギク、ヨウシュヤマゴボウ、ワレモコウ
(花そろそろ終わり)イヌヌマトラノオ、ギンミズヒキ、シュロソウ、ダイコンソウ、タカトウダイ、ナガバハエドクソウ、ヌマトラノオ、ヒメジョオン、ミズタマソウ、ミズヒキ、ミョウガ、メヤブマオ
動物は以下の通りです。
〔クモ類〕モエギザトウムシ、オオシロカネグモ、ジョロウグモ幼体、ハナグモ、ヤサアリグモ幼体
〔昆虫〕
トンボ類…キイトトンボ、アジアイトトンボ、オニヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、コノシメトンボ
カメムシ類…アメンボ、オオクモヘリカメムシ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、クマゼミ、アオバハゴロモ
アミメカゲロウ類…クサカゲロウ
チョウ類…ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、アゲハ、クロアゲハ、キタキチョウ、ヤマトシジミ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、アカボシゴマダラ、イチモンジセセリ
甲虫類…マメコガネ
ハチ類…セグロカブラハバチ、ハラナガツチバチsp.、オオフタオビドロバチ、ミカドドロバチ、ミカドトックリバチ、スズバチ、コガタスズメバチ、モンスズメバチ、キイロスズメバチ、ヒメスズメバチ、クロアナバチ、ヤノトガリハナバチ、クマバチ
ハエ類…ヒトスジシマカ
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、キジバト、ドバト
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ、アメリカザリガニ、クサガメ、カナヘビ