2017.12.7
現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
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3枚目の画像は11月に行われた生物相調査(寄生蠕虫類・甲殻類)の紹介です。
生物相調査とは、園内の自然を継続的に把握するため、動物研究部・植物研究部とその研究協力者が、平成28年度から30年度の3年間で行っているものです。
これは天然記念物及び史跡に指定された園内の生物の生育・生息状況調査を行うもので、文化財保護法に定められた採集・捕獲の許可を得ています。
蠕虫(ぜんちゅう)とは、体が細長く蠕動により移動する虫(小動物)の総称で、脚は持たず、骨格・外骨格・貝殻のような硬い構造も持たない生物です。フィールドにおいて、宿主となる貝類・魚類・哺乳類・甲殻類などを採集し、解剖により摘出します。
今回の調査では捕りカゴにより捕獲したドブネズミの体内より、蠕虫類が得られました。
甲殻類の調査では、対象の生物種にあわせ、プランクトンネットやタモ網を用いて採集します。また、浅井戸からポンプで取水し、プランクトンネットを使ったろ過装置にかけて、井戸水の中に生息する種を採集します。
〔生物記録情報〕
《クモ類》ジョロウグモ
《昆虫類》
トンボ類…ホソミオツネントンボ、オオアオイトトンボ、アキアカネ
カマキリ類…オオカマキリ(成虫・卵鞘)、ハラビロカマキリ卵鞘、コカマキリ卵鞘
チョウ類…ウラギンシジミ、キタテハ、イラガ繭
甲虫類…ナミテントウ
ハエ類…キンバエsp.
《鳥類》ハシブトガラス、スズメ、シメ、アオジ、クロジ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、モズ、ヒヨドリ、ウグイス、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、カワセミ、コゲラ、トビ、キジバト、ドバト
《哺乳類》ホンドタヌキ