2018.12.20
現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
園内の見ごろ情報は1枚目の画像をクリックしてください。
植物の開花リスト他は2枚目の画像をクリックしてください。
3枚目の画像は10月〜12月に行われた生物相調査の紹介です。
生物相調査とは、園内の自然を継続的に把握するため、動物研究部・植物研究部とその研究協力者が、平成28年度から30年度の3年間で行っているものです。
これは天然記念物及び史跡に指定された園内の生物の生育・生息状況調査を行うもので、文化財保護法に定められた採集・捕獲の許可を得ています。
陸生甲殻類の調査では、林床の落ち葉下の土を探索し、ダンゴムシやワラジムシ、ヨコエビ類などを採集します。
寄生蠕虫類の調査では宿主となる魚類や甲殻類、貝類、哺乳類などを捕獲します。その後、各部位ごとに解剖し、中にいる寄生蠕虫類を探索します。今回の調査では、罠によりモツゴ、スジエビやドブネズミなどを捕獲して解剖しました。
哺乳類のうち、モグラの調査では、坑道を見つけ、その中にモールトラップという筒型の罠を仕掛けて、通り抜けようとするモグラを捕獲します。今回の調査ではこの仕掛けによってアズマモグラが1個体確認されました。
〔動物記録情報〕
《昆虫類》
カマキリ類…オオカマキリ卵のう、ハラビロカマキリ卵のう
チョウ類…ムラサキシジミ
ハエ類…ヒメセマダライエバエ、ツマグロキンバエ
《鳥類》ハシブトガラス、シメ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ヒヨドリ、ウグイス、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、コゲラ、ノスリ、アオサギ、キジバト、ドバト