2019.3.28
現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
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3枚目の画像はムサシアブミとウラシマソウについての解説です。
ムサシアブミとウラシマソウはサトイモ科テンナンショウ属の多年草で、林下、特にムサシアブミは海岸の近くの林でよく見られます。花はそのままでは見ることはできず、仏炎苞と呼ばれる大型の苞(花や蕾を覆って保護する葉)の中に柄のない花が多数密生する構造(肉穂花序)になっています。
雌雄異株ですが、地下部の塊茎の栄養状態によって雌雄が決まり、性転換をするという性質をもっています。栄養状態の少ないうちは雄株となりますが、塊根が育って栄養状態がよくなってくると雌株へと変化します。
これはムサシアブミ、ウラシマソウだけでなくテンナンショウ属の植物に共通した特徴です。
園内ではどちらも3月下旬頃から咲き始めますが、ムサシアブミは4月下旬頃まで見られる一方、ウラシマソウは4月中旬頃には花が枯れてしまいます。
ムサシアブミは路傍植物園と武蔵野植物園、ウラシマソウは加えて水生植物園や館跡、物語の松付近でも生育しています。
〔動物記録情報〕
《昆虫類》
チョウ類…ツマキチョウ、モンシロチョウ、キタキチョウ、トラフシジミ、ルリタテハ
ハエ類…ビロードツリアブ、アシブトハナアブ、オオクロバエ
《鳥類》ハシブトガラス、シメ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ヒヨドリ、ウグイス、コゲラ、アオサギ、ダイサギ、カルガモ、カワウ