2023.1.12
現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
※植物の開花リストは現在、休止中です。
園内の見ごろ情報は1枚目の画像をクリックしてください。
2枚目の画像はヒメガマの穂(実)についての紹介です。
ヒメガマはガマ科に属する多年生の抽水植物で、全国の池や沼などに生育しています。自然教育園では水生植物園と中央の湿地帯で観察できます。
6月から7月頃に花をつけ、夏から晩秋までの間にソーセージ状の穂をつくります。その後、12月の終わり頃になると熟した穂が裂けて、綿毛をもったタネのような実が風により遠くへ運ばれます。
地下茎による栄養繁殖も可能で、放置しておくと一面がヒメガマ群落になるほど繁殖力が旺盛です。ヒメガマは様々な生物の生活空間となりますが、増えすぎて水面が覆われてしまうとトンボの産卵や水鳥の回遊や営巣などに逆に悪影響となってしまいます。また、枯草が堆積することで陸地化の進行にもつながります。
このため、自然教育園では春、夏、冬の3回に渡り、間引きや枯草の刈り取りを行うことで、ヒメガマを適度な密度に維持するよう管理を行っています。
〔動物記録情報〕
《昆虫類》
カマキリ類…オオカマキリ卵のう.
《鳥類》ハシブトガラス、シメ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、エナガ、モズ、ヒヨドリ、ルリビタキ、カワセミ、コゲラ、オオタカ、ツミ、ダイサギ、カルガモ、マガモ、キジバト、ホンセイインコ