2011.7.27
現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
写真はミソハギの花、ダイコンソウの花、キキョウの花です。
ミソハギはミソハギ科ミソハギ属の多年草です。名前の由来はお盆の頃供物に水をそそぐのに用いるので、「禊萩(みそぎはぎ)」と呼ばれたことです。また、溝のような湿地に多いため「溝萩(みぞはぎ)」とも呼ばれる地方もあります。花期は長い。水生植物園で見られます。
ダイコンソウはバラ科ダイコンソウ属の多年草です。根生葉がダイコンの葉に似ていることから名付けられました。花のあと花柱の先が強く鉤状に曲がって実となり、秋には動物の毛などに付くいわゆる「ひっつき虫」となります。園内各所で見られます。
キキョウはキキョウ科キキョウ属の多年草です。名前の由来は、漢名「桔梗」の音読みの「キチコウ」から訛ったと言われています。漢名は乾燥した根が硬いということからつけられました。山上憶良の詠んだ秋の七草のアサガオは今日のキキョウとされています。武蔵野植物園で見られます。
〔樹木〕
(咲き始め)サネカズラ、ナツフジ
(花の見頃)エビヅル、カラスザンショウ、クサギ、ノブドウ、ヒトツバハギ、マンリョウ
(花そろそろ終わり)ヤマハギ、リョウブ
〔草〕
(咲き始め)ウリクサ、カラスウリ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ミョウガ、ヤブラン、ヤマノイモ、ユウガギク
(花の見頃)アサザ、イヌヌマトラノオ、ウバユリ、オオチドメ、オニドコロ、キキョウ、クサノオウ、サガミラン、サワヒヨドリ、シロネ、ソクズ、ダイコンソウ、タカトウダイ、タケニグサ、ツユクサ、ヌマトラノオ、ハエドクソウ、ハグロソウ、マヤラン、ミズタマソウ、ミズヒキ、ミソハギ、メヤブマオ、ヤブガラシ、ヤブマオ、ヤブミョウガ、ヨウシュヤマゴボウ
(花そろそろ終わり)オオバギボウシ、クサフジ、ケキツネノボタン、ジャノヒゲ、シロツメクサ、ツルニガクサ、ノカンゾウ、ハンゲショウ、ヒメジョオン、ミツバ、ヤブカンゾウ
よく見られる昆虫、クモ、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、キチョウ、モンシロチョウ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ツバメシジミ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、キタテハ、ヒカゲチョウ、ヒメジャノメ
トンボ類…ギンヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、チョウトンボ、コシアキトンボ、オニヤンマ
セミ類…ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラザミ
その他…アメンボ
〔クモ類〕
ナガコガネグモ、ジグモ
〔鳥類〕
スズメ、メジロ、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハシブトガラス、カルガモ
〔その他〕
カナヘビ、ウシガエル、クサガメ、メダカ、ヨシノボリ、モツゴ、スジエビ、アメリカザリガニ