2018.3.15
現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
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3枚目の画像は今見ごろのアマナとヒロハノアマナについての解説です。
アマナとヒロハノアマナはユリ科アマナ属の多年草で、日当たりのよい野原や土手などで生育します。園内ではどちらも武蔵野植物園で見ごろを迎えています。
落葉樹の葉が茂る前に花を咲かせ、夏の間には地上部が枯れるという生活史をもつ、春植物です。また、フクジュソウやユキワリイチゲ(2/15、2/22の見ごろ情報を参照)と同じく、日の光を受けることで花が開き、逆に雨の日など日の当たらない日は開きにくいという性質をもっています。
この2種はよく似ていますが、ヒロハノアマナは葉の幅が広く、中央に脈にそった白い筋が見られることで区別できます。また、花のつけねにある苞の数が普通、アマナは2つ、ヒロハノアマナは3つと異なります。
これらの花はこの時期から出始める、キタキチョウやビロードツリアブなど春の昆虫たちの蜜源にもなっています。
〔生物記録情報〕
《昆虫類》
カマキリ類…オオカマキリ卵鞘、ハラビロカマキリ卵鞘、コカマキリ卵鞘
チョウ類…キタキチョウ、ムラサキシジミ、キタテハ、ルリタテハ、チャミノガ幼虫
甲虫類…トラフコメツキ
ハチ類…ハラナガツチバチsp.
ハエ類…ホソヒラタアブ、アシブトハナアブ、オオハナアブ、ビロードツリアブ
《鳥類》ハシブトガラス、シメ、カワラヒワ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、シロハラ、ルリビタキ、カワセミ、コゲラ、オオタカ、アオサギ、ダイサギ、カルガモ、コガモ、キジバト
《その他》アオダイショウ、カナヘビ、ホンドタヌキ