2018.4.5
現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
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3枚目の画像はムサシアブミとウラシマソウについての解説です。
ムサシアブミとウラシマソウはサトイモ科テンナンショウ属の多年草で、海岸近くの林などに生育します。雌雄異株で、地下部の塊茎の栄養状態によって雌雄が決まり、性転換をするという性質をもっています。
花は見えず、テンナンショウ属特有の仏焔苞(ぶつえんほう)と呼ばれるものの中に肉穂花序と呼ばれる、柄のない花が多数密生する構造になっています。
キノコに似た匂いを放つことで、キノコバエ(幼虫がキノコを食べるハエの仲間)などの昆虫を仏炎苞内部に誘引します。雄株は仏炎苞の基部に穴が開いていて出られるようになっていますが、雌株は出口がなく、閉じ込められた昆虫が内部を飛び回ることで多くの花に受粉できるような仕組みになっています。ただし、閉じ込められた昆虫は内部で死んでしまいます。
ムサシアブミは路傍植物園と武蔵野植物園、ウラシマソウは加えて水生植物園や館跡、物語の松付近でも生育しています。
〔生物記録情報〕
《昆虫類》
チョウ類…ツマキチョウ、モンシロチョウ、キタキチョウ、トラフシジミ、テングチョウ、アカタテハ
甲虫類…ハンノキハムシ
カメムシ類…アメンボ
ハチ類…ヒメバチsp.
ハエ類…アシブトハナアブ、オオクロバエ
《鳥類》ハシブトガラス、シメ、カワラヒワ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ウグイス、ツバメ、コゲラ、オオタカ、カルガモ、コガモ、キジバト
《その他》アオダイショウ、スッポン