2018.7.12
現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
園内の見ごろ情報は1枚目の画像をクリックしてください。
植物の開花リスト他は2枚目の画像をクリックしてください。
3枚目の画像は6月に行われた生物相調査の紹介です。
生物相調査とは、園内の自然を継続的に把握するため、動物研究部・植物研究部とその研究協力者が、平成28年度から30年度の3年間で行っているものです。
これは天然記念物及び史跡に指定された園内の生物の生育・生息状況調査を行うもので、文化財保護法に定められた採集・捕獲の許可を得ています。
海綿動物・刺胞動物・触手動物の調査では、水の中にいるヒドラやコケムシなどが対象になります。
園内の池の中から落ち葉や小枝を採取した後、それらの仲間が付着していないか、顕微鏡を使って探索します。
蛾類・甲虫類は夜に活動するものも多いため、夜間調査を行っています。
水銀灯とブラックライトを用いたライトトラップにより、日没後に灯火に集まる蛾や甲虫を採集します。蛾や甲虫の他にもバッタ類やヨコバイ類、カメムシ類、アミメカゲロウ類など様々な昆虫が集まります。
灯火に集まらない種もいるため、茂みに潜む蛾や朽ち木にいる甲虫などを狙って園内を探索します。
〔動物記録情報〕
《クモ類》モエギザトウムシ、ササグモ、オオシロカネグモ、ジョロウグモ幼体、ナガコガネグモ幼体
《昆虫類》
トンボ類…オニヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、コシアキトンボ、チョウトンボ
バッタ類…サトクダマキモドキ幼虫
カメムシ類…アメンボ
セミ類…ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ
ヨコバイ類…アオバハゴロモ(成虫・幼虫)、ベッコウハゴロモ(成虫・幼虫)
アミメカゲロウ類…ウスバカゲロウ、クサカゲロウsp.幼虫
チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ、ナガサキアゲハ、モンキアゲハ、クロアゲハ、キタキチョウ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、トラフシジミ、ツバメシジミ、ルリシジミ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ
甲虫類…マメコガネ、アオドウガネ、ニジュウヤホシテントウ、ヨツスジトラカミキリ、キイロクビナガハムシ、ハンノキハムシ
ハチ類…セグロカブラハバチ、クマバチ
ハエ類…シオヤアブ、ホソヒラタアブ、ツマグロキンバエ
《鳥類》ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ツバメ、コゲラ、オオタカ
《その他》ニホンカナヘビ、クサガメ、ウシガエル、モツゴ、ミスジマイマイ、キセルガイsp.