2018.8.9
現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
園内の見ごろ情報は1枚目の画像をクリックしてください。
植物の開花リスト他は2枚目の画像をクリックしてください。
3枚目の画像は7月に行われた生物相調査の紹介です。
生物相調査とは、園内の自然を継続的に把握するため、動物研究部・植物研究部とその研究協力者が、平成28年度から30年度の3年間で行っているものです。
これは天然記念物及び史跡に指定された園内の生物の生育・生息状況調査を行うもので、文化財保護法に定められた採集・捕獲の許可を得ています。
蛛形類・多足類調査のうち、クモ類の調査では種ごとの多様な生態に合わせ、スウィーピングやビーティング、シフティングなど様々な方法を用います。また、クモの中にはアリに似せた姿をもち、アリを主に食べる種類もおり、そのような種を採取するためには、アリの群れを見つけてそのそばを探索します。
今回はその中の一種、アオオビハエトリが軒下のクロオオアリの群れの近くから見つかりました。
変形菌(粘菌)は、アメーバ状の変形体で動き回り、ある条件下できのこのような子実体へ変化する特異な生物です。
変形菌の調査では倒木や落ち葉のたまった場所などを中心に探索し、倒木の場合はナイフで樹皮ごと削って採取します。変形菌は梅雨時から夏にかけてが見つけやすいとされています。
〔動物記録情報〕
《クモ類》オオシロカネグモ、ジョロウグモ幼体、ナガコガネグモ、ハナグモ
《昆虫類》
トンボ類…キイトトンボ、アジアイトトンボ、オニヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ
カマキリ類…カマキリsp.幼虫
バッタ類…ササキリ幼虫、エンマコオロギ、コオロギsp.、アオマツムシ幼虫、コバネイナゴ幼虫、ショウリョウバッタ
カメムシ類…アメンボ、アカスジキンカメムシ幼虫、チャバネアオカメムシ
セミ類…ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ
ヨコバイ類…アオバハゴロモ
アミメカゲロウ類…クサカゲロウsp.
チョウ類…アオスジアゲハ、クロアゲハ、キタキチョウ、ヤマトシジミ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、アカボシゴマダラ、サトキマダラヒカゲ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ
甲虫類…トウキョウヒメハンミョウ、マメコガネ、アオドウガネ、ナミテントウ、ニジュウヤホシテントウ
ハチ類…セグロカブラハバチ、コモンツチバチ、キイロスズメバチ、ヤノトガリハナバチ、クマバチ
ハエ類…ホソヒラタアブ
《鳥類》ハシブトガラス、スズメ、ヒヨドリ、ツバメ、オオタカ
《その他》アオダイショウ、ニホンカナヘビ、クサガメ、ウシガエル、ミスジマイマイ、キセルガイsp.、ダンゴムシsp.