2018.9.13
現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
園内の見ごろ情報は1枚目の画像をクリックしてください。
植物の開花リスト他は2枚目の画像をクリックしてください。
3枚目の画像は8月に行なわれた生物相調査の紹介です。
生物相調査とは、園内の自然を継続的に把握するため、動物研究部・植物研究部とその研究協力者が、平成28年度から30年度の3年間で行っているものです。
これは天然記念物及び史跡に指定された園内の生物の生育・生息状況調査を行うもので、文化財保護法に定められた採集・捕獲の許可を得ています。
蛾類調査では日中は幼虫の調査を中心に行い、葉の表面についた、もしくは葉の内部に潜った幼虫を枝葉ごと採取します。
蛾の種類によって利用する植物が異なり、また、葉だけでなく実や茎などにも潜んでいる場合があるため、狙った種に応じて採取の方法も変えていきます。
今回はケヤキの葉から多くのヒメクロイラガが見つかりました。
変形菌(粘菌)とは、アメーバ状の変形体で動き回る動物的性質と、きのこのような子実体へ変化して胞子により繁殖する植物的性質を併せ持つ生物です。
変形菌の調査では、落ち葉や樹皮ごと採取し標本箱に入れて持ち帰ります。変形菌は画像のような変形体の状態で倒木や落ち葉上を移動し、バクテリアやカビなど他の微生物を食べながら成長していきます。
〔動物記録情報〕
《クモ類》オナガグモ、オオシロカネグモ、ジョロウグモ、ハナグモ、マミジロハエトリ
《昆虫類》
トンボ類…オニヤンマ、シオカラトンボ
バッタ類…コオロギsp.、アオマツムシ、カネタタキ、コバネイナゴ
カメムシ類…アメンボ
セミ類…ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ
チョウ類…キタキチョウ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、キタテハ、コミスジ、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ、ヒカゲチョウ、クロコノマチョウ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ
甲虫類…コクワガタ、マメコガネ、アオドウガネ、コアオハナムグリ、ヒメカメノコテントウ、ニジュウヤホシテントウ、ヨツボシテントウ
ハチ類…コモンツチバチ、ハラナガツチバチsp.、スズバチ、キイロスズメバチ、クマバチ、コンボウヤセバチ
ハエ類…ホソヒラタアブ
《鳥類》ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、カワセミ、コゲラ
《その他》ニホンカナヘビ、ヒバカリ