2021.4.30
臨時休園中の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
※植物の開花リストは臨時休園明けより再開いたします。
園内の見ごろ情報は1枚目の画像をクリックしてください
2枚目の画像はカキツバタの花についての紹介です。
カキツバタはアヤメ科アヤメ属の多年草で水湿地に群生しており、園内では水生植物園でのみ見ることができます。
昔はこの花の汁で衣服を染めるのに利用され、「書付花(かきつけばな)」と呼ばれていたのが訛り、「カキツバタ」となったとされています。
同じく今、水生植物園で咲いているアヤメの花によく似ていますが、花弁(外花被片)の元の部分の模様を見れば区別できます。カキツバタは細長く白い斑紋で、アヤメは黄色の網目模様となっています。
他にも葉の幅がカキツバタの方が長く(2〜3p)、アヤメの方が短い(0.5〜1p)という違いもあります。
水生植物園ではアヤメ属の植物として、カキツバタ、アヤメのほか、キショウブ、ノハナショウブが生育しています。キショウブは通常5月上旬に咲き始めるところ1週間ほど早く咲き始めています。ノハナショウブは他の3種よりも遅く、5月の下旬頃から咲き始めます。
なお、キショウブは外来種ですが、自然教育園では間引きをしつつ一部を残し、教材として活用しています。
〔動物記録情報〕
《昆虫類》
トンボ類…クロスジギンヤンマ
ナナフシ類…ナナフシモドキ
カメムシ類…アメンボ、ヤニサシガメ、シロオビアワフキ幼虫
チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ、モンキアゲハ、クロアゲハ、モンシロチョウ、キタキチョウ、ムラサキシジミ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、キアシドクガ幼虫
ハチ類…クマバチ
ハエ類…ホソヒラタアブ、キンバエsp.
《鳥類》ハシブトガラス、メジロ、シジュウカラ、カワセミ、オオタカ、ダイサギ、ドバト、カルガモ
《爬虫類》クサガメ、アオダイショウ、ニホンカナヘビ
《貝類》ミスジマイマイ
《魚類》メダカ